佐藤三佳公式サイト

2021.11.11 | カテゴリ:ブログ

素敵な全盲ハッピーマン


こんばんは。
サイモントン療法認定カウンセラーの佐藤三佳です。
札幌は、雪の便りがすぐそこに迫っています。
 
先日、素敵な出会いがありました。
全盲の旅するカメラマン、大平啓朗さん。
「おーちゃん」と呼ばれています。
 
知人から
「ぜひ、おーちゃんと繋がって欲しい
 いい意味で価値観を壊してくれる生きざまだよ」
とお誘いがありました。
引き寄せられるように、
その日の予定を変更して、
彼のイベントに参加しました。
 
24歳で突然
目が見えなくなったおーちゃんは
その時の心情を
「新しいゲームが始まった」
とワクワクしたと、話してくれました。
 
大きな出来事が、
自分の身に起きたときに
「困難なこと」ととらえるのか
「絶望」ととらえるのかで
その後の人生がかわりますよ・・・
そんな風にお伝えすることが多いですが、
 
おーちゃんは、
ゲームのリセットボタンを押したみたいに
目が見えない「新しいゲーム」が始まった・・・
ととらえたのだそうです。
 
失明という人生の大事件を
受け入れて
楽しんでいました。
 
受入れる・・・
自分の状況を受入れることができなくて、
長く辛い思いをされている方もいます。
 
なぜ私が病気になったのか?
問題探しをしてしまうことも
あるかもしれません。
 
おーちゃんは、さっさと受入れて
その後は、ワクワクすることを
いつも考えている、と言いました。
 
もちろん、いろいろなことはあって
不便なこともあると
話されていましたが、
見えないからこそ、
見えてくる世界はある。
失明したからこそ、
知ることができる世界がある・・・とも。
 
「なんか質問ある?」
と聞かれたので、
「どんなタイミングで
 シャッターをきるのですか?」
と聞いてみました。
 
目で見るもの以外のものを感じて、
頭の中でイメージして
シャッターをきるんだよ・・・と教えてくれました。
「音」「香り」「温度」「空気の流れ」
視覚以外の感覚が研ぎ澄まされています。
聞こえる音で方向や距離をつかみ・・・
肌が感じる温度・・・
風が吹いて揺れる様子・・・
イメージした写心を撮っている、おーちゃん。
 
僕は24歳までは
見えている世界にいたから、
イメージがしやすいのかもしれないね・・・。
 
自分の周りに存在する人、もの、こと
全てがありがたいことなんだということに
改めて、気づけた時間でした。
 
私たちは、日々の幸せを感じながら、
生きていくことから
離れ過ぎてはダメなんだよね・・・・
それを思い出させてくれる、
ハッピーマンのおーちゃん。
 
素敵な出会いをありがとうございました。

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