佐藤三佳公式サイト

2018.2.13 | カテゴリ:ブログ

心と身体のバランス


おはようございます。
札幌在住、
認定カウンセラーの佐藤三佳です。
 
札幌は大寒が過ぎたあたりから、
雪が積もり始めました。
冷え込みも厳しくなってきました。
 
それまでは・・・
雪の少ない冬、暖かい冬、
そんな印象でした。
地元の人たちとの日々の挨拶は、
 
「穏やかなお正月だったね。
 でもこれじゃ終わらないんだよね。
 いつ、荒れるのかな」
 
ひと冬で降る雪の量は、
だいたい決まっているそうで、
雪が少ないと思われる冬でも、
最後には帳尻が合う、
と言われているのです。
この冬は、これからが雪本番・・・
なのかもしれません。
 
私事ですが、
今シーズンは雪が降りだす前に、
大きく体調を崩しました。
晩秋に暖かい日が続いて、
ついつい防寒対策が遅れました。
 
少し忙しい状況があり、
休日もやらなければならないことだらけで、
身体を休めるということを怠っていました。
 
頼まれていた仕事が
ひと段落したある日、
今まで感じたことのない
の痛みがありました。
でも、
サポートを巻いていると大丈夫、
カイロを貼って温めると大丈夫。
 
本当は、身体は休みたかったはずです。
それでも騙しだまし、
日々の仕事をこなしていました。
腰の痛みが和らいでくると、
今度はひどい風邪をひきました。
喉の痛みと、声がれと、
身体が重い感じです。
 
風邪の症状がでているので、
人と会う約束はキャンセルしました。
そうすると、予定が空いて
思いがけずに休養日となりました。
『風邪』という大義名分でもないと、
自分に休みを与えられないことに、
苦笑いするしかありません。
 
人に何かを頼まれれば、
その信頼に応えたい。
引き受けたからには、
きちんとやり遂げたい。
 
「やりたいこと」と「やるべきこと」
どちらを優先させるのか。
頑張って、やり遂げたご褒美を
ちゃんと自分に与えてあげないと、
身体と心のバランスは取れないのです。
わかっているはずなのに、
何かに一生懸命になりすぎている時には、
ついつい見失いがちです。
 
先日雑誌で、
元テニスプレーヤーの伊達公子さんが
書かれた記事を読みました。
一度目の引退をされたときの心境を
次のように書かれていました。
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・私自身もメディアに対して
 自分自身をコントロールする器もないのに
 『こうありたい』『こうあるべきだ』
という理想だけは強く持っていて、
 殻の中に閉じこもっていました。
 そんな状況の中、世界を相手に勝つことで
 得られる達成感だけを原動力にして
 選手生活を続けてきました。
 
 でも、世界ランキングトップ10に
 入ったころからでしょうか。
 自分の中でテニスを続ける意味が
見出せなくなってしまって、
だから最初の引退を発表した頃は、
テニスがきらいになっていて、
引退直後もしばらくは、
ラケットを握ろうとも思いませんでした。
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一流のスポーツ選手としては、
弱音は口にできず、
つらいと思う気持ちを
吐露することもできず、
強くあれねばならなかった
のかもしれません。
 
『こうありたい』それは希望なのに、
『こうあれねば』それは執着になっている。
希望と執着という微妙なバランスの中で、
世界を相手に戦い続けるアスリートの
孤独な戦いなのかもしれません。
 
伊達公子さんは、その後、
『テニスがやりたい』と復帰されます。
そして、二度目の引退のほうが
晴れやかな気持ちだったと書かれていました。
 
身体と心のバランスは、
自分でうまく折り合いをつけていく、
その繰り返しのように思います。
 
『やりたいこと』と『やるべきこと』の
どちらを優先させたらよいのでしょう。
自分の『やりたいこと』を実現させるには、
どうしたらよいのでしょう。
さまざまな状況によって、
優先させるべきことは違うでしょう。
でも、ワクワクすることが多いほうが、
良い原動力となってくれる気がします。
 
一生懸命になりすぎず、
あまり深刻になりすぎず、
遊び心を持って、
心に余裕を持って、
日々を送りたいものです。

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