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2015.2.10 | カテゴリ:ブログ

つらさが少なくなる捉え方

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こんばんは。サイモントン療法認定カウンセラー 札幌の佐藤三佳です。
 
今年の札幌は、わりあいと暖かい冬だなぁ・・・なんて思っていましたが・・・。
雪まつりが開催されているというのに、
昨日は日中雨が降って、夜には雪に変わっていました。
雨が降るということは、雪がとけて、
せっかくの雪像もとけたり、崩れたり・・・。
足元は、とけた雪が、また凍って、ツルツルです。
その氷の上に、うっすらと雪が積もって、一層滑りやすくなっております。
歩くのには、最新の注意が必要です。
 
2月になると思い出す別れと出会いがあります。
 
私がとある病院に勤めていた時のこと。
前年の4月から、新卒で働いていた同僚が、
23歳という若さで、旅だちました。
夜中に発作をおこし、そのまま逝ってしまいました。
 
あまりにも突然の別れを、受け入れることができません。
これは何かの冗談で、笑いながらまた、私たちの目の前に
現れてくれるのではないか・・・そんな風に信じたいと思っていました。
 
もうすぐ、四十九日を迎えるころだったかと思います。
彼は、私の夢にでてきます。
そしていつもの笑顔を私に向けてくれました。
私は、たずねます。
「心配してたんだよ。どこにいるの?」
彼は、ちょっとさみしそうな表情をして、
「あっち」と言いました。
追いかけようとする私に、
「一緒には行けない」と言いました。
 
葬儀が終わった数日後、仲間数人で彼の家を訪ねました。
彼のご家族は、私たちの訪問をとても喜んでくださり、
「仕事をしているときの姿はわからないから、いろいろ聞かせてほしい」
と言いました。
それ以来ずっと、
彼のご家族との交流が続いています。
 
彼は、ご家族にとても愛されていたことがよくわかりました。
彼の死がなければ、私たちとご家族がこれほど親しくなることは
なかったでしょう。
 
彼がどうして、そんな若さで死を迎えたのか、
悔しくて、悲しくて、とうてい受け入れられるものではありませんでした。
 
サイモントン療法を学ぶようになり、
彼のことを考えました。
捉え方は、人それぞれであり、
自分がどう捉えたら、辛さが少なくなるのか、
考えるようになりました。
 
彼は、彼の人生を生き抜いた。
そして、彼は残された私たちとご家族を結び付け、
時々、彼を懐かしむ機会を与えてくれている。
 
彼の思い出話をするときは、みんな笑顔です。
そして、彼と一緒に働いた11ヶ月に満たなかった月日よりも
遥かに長い月日が過ぎていきます。
彼のご家族との交流が始まって、17年が経ちます。
 
感情は、事実によって決まるのではなく、
その事実をどう捉えたかによって、決まります。
辛さが少なくなる捉え方を、サイモントン療法で身につけませんか?

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