佐藤三佳公式サイト

2018.9.14 | カテゴリ:ブログ

大きな地震を体験したこと


こんばんは。
認定カウンセラーの佐藤三佳です。
 
9月6日未明に発生した、
北海道胆振東部地震では、
41名の方が犠牲となりました。
ご冥福をお祈りいたします。
避難所での生活を余儀なくされている方々も
まだまだたくさんいらっしゃいます。
どうか、体調をくずされませんように・・・
と祈っています。
 
今回の地震によって、
停電と断水を経験しました。
停電が解消されたのが、2日目の夜、
断水が解消されたのは、4日目の朝でした。
電気や水道があたりまえに使えることに、
なれすぎていたことを痛感しました。
 
地震の前日は、台風の夜で暴風雨のため、
凄い音で眠れていませんでした。
仕事をしていると、日中に強い腹痛が出現し、
痛み止があまり効かない状況でした。
珍しく、本当に珍しく、
早々に仕事を切り上げました。
家に帰ると37.7°の発熱があり、
早く寝ることにしました。
 
この状態で、なぜかスタンドに寄り、
ガソリンを満タンにしていました。
奇跡的です。
無意識にガソリンが必要になることを察したのか?
『動物的な勘だった』と自分を笑えました。
地震後3日間は、ガソリンスタンドでは
2時間並んで20リットル・・・
そんな声を聞きました。
 
夜中3時過ぎ、携帯の警報が鳴る前に、
揺れていました。
電気はつきません。
 
家の中は、倒れたものは無かったので、
壊れたものもありませんでした。
家は大丈夫だけれど、職場は?
利用者さんの食事は?
水は?まずは職場に行きました。
施設はオール電化なので、厨房は機能を果たしません。
協力病院の厨房を借りて、
とりあえずガスでお粥は炊ける…
簡易的な朝ごはんをだしました。
本当に、利用者さんたちが緊急事態を察してくれています。
 
余震が来ることを考えると、
母をひとりで家に置くのは心配になりました。
自宅は、停電と断水以外は、大丈夫でしたが、
姉のところに避難しました。
こちらは水道は使えていました。
 
信号機も停電で点いていません。
譲り合って、通行している人、
交差点でもスピードを緩めない人、
警察の方は、本当に大きな交差点にしかいないので、
ドライバーのモラルだけで、
車は行きかっていました。
信号機がないのは、本当に怖いです。
慎重に運転しながら、
コンビニやスーパーにも
長蛇の列をたくさん見かけました。
 
あとは、利用者さんの食事……
こんな時、オール電化って・・・。
協力病院でつくっていただいた
お粥と少しのおかずとを
エレベーターが動かないので、
階段で運びました。
 
断水はしてしまいましたが、
地下のタンクには、断水する前までの水があり、
とりあえずはそれをくみ上げ、
バケツリレーとなりました。
電気がないので、
地下の暗がりから、
懐中電灯を頼りに水をくみ上げました。
 
そんな中、緊急事態で、
デイサービスの受け入れをしないから、
と、手伝いに来てくれた他事業所の方々が、
バケツリレーに加わってくださいました。
 
水道がでるから・・・と
近くの町の居宅支援サービスの方が、
水を運んできてくださいました。

子供だけを家に置くのは不安だと、
職員が連れてきた、中学生たちが、
バケツリレーに加わってくれました。
中学生たちは、他の職員が連れてきた、
保育園児や低学年の小学生たちと
遊んだり、面倒をみてくれました。
 
暗くなる前にやっておくことは何かを
確認しながら動きます。
停電も少しずつ復旧しているニュースは流れますが、
私の家も職場もなかなか電気はきませんでした。
 
今が冬じゃなくて、本当に良かった・・・。
誰もが思ったことでした。
 
災害時、救急車や消防車のサイレンの音は、
いっそう不安を駆り立てるものだということを
感じました。
 
職場は、電気は通じてましたが、
断水は続いていました。
オール電化のため、停電が解消したことにより、
貯水槽から蛇口に水は運ばれましたが、
断水のために注水はされない、
貯水槽の水はすぐに底をつきました。
朝、水道局に連絡をして、
給水車1台分の水を貯水槽にいれてもらったのですが、
夕方には3分の1となりました。
不安に思っていると、
給水をしてくださった水道局の方より
「時間は約束できないけれども給水にいきます」
という連絡をいただきました。
必要な助けは、必要なタイミングでありました。
札幌市清田区里塚の、液状化現象で陥没したのは、
私の職場から車で5分くらいの近い場所で、
断水は仕方のないものでした。
 
電気がついてほっとしました。
水がでて、さらにほっとしました。
 
この数日の間に、
いろいろな叡智が働きました。
あたりまえのことが、
とてもありがたいことだということを
強く感じました。
 
まだ、余震は続いていますが、
日常に戻りつつあります。
 
これから、冬に向けての備えを
しなければならないと思いました。

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