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2015.2.11 | カテゴリ:ブログ

初午

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こんばんは。サイモントン療法認定カウンセラー 札幌の佐藤三佳です。
 
今日は、初午についてのお話です。
初午というのは節分以降で1番最初の午の日のことを指していて、
お稲荷様の誕生日とも言われています。
 
お稲荷様は日本でも有名な神様で、主に狐の形をした像などで祭られていますよね。
これはお稲荷様の使者が狐であることからお稲荷様の像を狐でイメージをしたそうです。
 
もともと初午の日にはお稲荷様にお供えするものとして、
その使者である狐の好きな油揚げが使われていました。
「油揚げに寿司を詰め込んだもの」もお供えされていました。
これが『いなり寿司』と呼ばれるようになったそうです。
 
初午の日にいなり寿司を食べることが、一般的であるのかないのか?
それはよくわかりませんが、
私の家では私が幼いころから、2月の初午の日は『いなり寿司』の日でした。
 
いなり寿司の好きだった父が、
どこからか、この初午にいなり寿司を食べる風習を聞きつけ、
我が家に導入したのです。
商売繁昌をお願いする神様の『稲荷神社』。
商売をしていた父にとっては、いつも願掛けしていた神社だったのでしょう。
あまりいなり寿司が好きではない母でしたが、
初午の日には、おいなりさんを作っていました。
 
今年の初午は、今日2月11日です。
我が家では今夜、いなり寿司を作りました。
 
その父が倒れた時、
私は「母を支えなければならない」と思いました。
その頃私は、実家から車で2時間ほど離れた所で一人暮らしをしていましたが、
不安を感じている母を一人で置いておけないと、
数ヶ月間、実家から仕事に通っていました。
 
あの頃、母のために自分ができることをやっているのだと、思っていました。
母は、私が帰ってくるから、食事を作り、
一緒に食べることができているのだと思っていました。
周りの人からもそのように言われることもありました。
 
今考えると、
確かに私は、父の看病を続ける母をサポートしていたのかもしれません。
母もまた、時間的にも身体的にも苦しい生活をしていた私をサポートしてくれていたのだと思います。
しかし、母と娘は、上手にコミュニケーションとれない場面も多々ありました。
相手の思いやりや愛情を、素直に受け入れられないことがありました。
 
親しい間柄やちかしい人であればあるほど、
「相手によかれと思って・・・」そんな気持ちが強くなりすぎて、
良いと思えない行動をとる相手に不安を覚えてしまいます。
「そんなことでいいのか?」
その言葉は、強く重く相手に突き刺ささることがあります。
 
コミュニケーションをとるときには、
不安や怒りからではなく、
愛情や思いやりからコミュニケーションをすることが大切です。
サイモントン療法では、そのように伝えています。
 
わかってはいても、なかなかできないこともあります。
でも、ちょっと捉え方を変えるだけで、みえてくるものも変わります。
ちょっとだけ心が温かくなる物事の捉え方を、一緒にさがしませんか。

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