2025.2.13 | カテゴリ:ブログ
『見えないエネルギーを信頼する』
NPO法人サイモントン療法協会
公式メールマガジン
2024.11.22【第1092号】より
おはようございます。
認定スーパバイザーの佐藤です。
札幌の夏も、今年は長かったのですが、
気づけば、雪の季節になっていました。
タイヤ交換をしていないから
車の移動ができないと呟くと、
「地方色が豊かな話」と言われました。
雪国で生活する者にとっては、
タイヤ交換が、
冬の前後の風物詩なのかも知れません。
昨年の11月、雪が降る季節に
彼女とのお別れがありました。
彼女と初めてお会いしたのは、
2017年春に開催した市民講演会でした。
ご主人と二人で参加されました。
その後、訪問カウンセリングを希望され、
月に1度、伺うようになりました。
肺への転移があり
抗がん剤の治療を続けていました。
サイモントン療法を学びたいと、
すぐにDVDを購入されて、
映像についてのシェアも
たくさんしました。
不健全な感情が
病気以外のところにあることに
感心されることも多く、
出てくる度に
ビリーフワークをしました。
離れて暮らすご両親のこと
歳の離れている弟さんのこと
一方的に離れていった友人のこと
一人残してしまうであろうご主人のこと
彼女の心配ごとは
いつも大切な人たちのことでした。
2度目に描いていただいた絵には
サポーターとして
サイモントン先生が加わった、
そう言って、
ヨットに乗っている人を描いていました。
コロナ禍で、親しい方と
直接会うことが減っていく中でも
月に1度の訪問は続きます。
お友達よりも私と会う機会は
多かったかもしれません。
彼女の喜びリストの1つに
「ピアノを弾くこと」がありました。
脳への転移がみられた後は、
「上手く弾けないことが辛い」と
話されるようになりましたが、
好きなピアノとの向き合い方を
ピアノ奏者の“推し”を応援する
に変えました。
“推し”のジャケット写真を見ながら
CDを聴く・・・
“推し”がkitaraでコンサートを開くので
行ってきます・・・
“推し”のピアノが
良いと言われると嬉しい・・・
楽しみ方が多様化していきました。
諦めるのではなくて
手放すのですね…
いたずらっぽく微笑みながら
旺盛な好奇心をフルに発揮されて
困難と思われる出来事を
どんどん希望に変えられていました。
次に使える薬はないと言われて
落ち込んだり
新薬が適合したとの知らせを受けたり
感情の波が大きくなる状況は
幾度もありました。
脳に転移がみつかったので
ちょっと入院してきます。
ガンマナイフの治療を終えて
退院するとすぐに連絡をくれました。
病状としては難しいかも知れない…
そんな不安を抱えながらも
自分にとって良いことに目を向ける
いつもそんな姿勢でした。
姪っ子さんの赤ちゃんに逢いたい
甥っ子さんの結婚式に参列したい
娘として両親を見送りたい
ご主人のサポーターでい続けたい
どんどん希望を叶えていきます。
お子供さんがいないご夫婦で、
ご主人とはいつも二人で
バディを組んでいました。
仕事で疲れて帰ってきても
家事をしてくれるご主人に
感謝の言葉も言えず、
不機嫌な態度になってしまうことを悩み、
自分との作戦会議を開いてから
言葉を発するようにしてみました・・・
なかなか上手くいっています・・・
そう言って、微笑んでいました。
「私はこうやって、
話を聞いてもらえるけど、
主人は、話せるところないんです。
主人にカウンセリング必要ですよね」
そんな心配をしていることもありました
死生観のトピックでは
「自分の死は、受入れることはできる
でも、子どもがいないから
主人を一人にしてしまう」
どうしても、その思いが拭えません。
ご主人には、ご主人の叡智がある
彼女は、希望を育み、強く信頼しました。
残された時間を
ご自宅で過ごすことを望まれて、
ご主人は仕事を在宅勤務に変更します。
それが、どれほど大変なことかも
自分でできることが減っていることも
彼女は理解していたでしょう。
大好きなご主人に感謝をしながら
穏やかに旅立たれました。
ご主人から届いたメールには、
彼女が旅立たれた後に、
色々な不思議な現象を体験されたこと
彼女からのサインを受取っていること
肉体はなくなったけれど、
魂がいつも側にあるのだということを
感じていると書かれていました。
見えないけれど、
エネルギーは動いています。
彼女は、ご主人の叡智を信頼して
寄り添い続けていくのでしょう。
いつまでも、
ご主人のサポーターであり続けたい
その希望を叶えているのでしょう。
そして彼女のエールが
私にも向けられていることを
強く感じられて
熱いものがこみあげました。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
※掲載にあたり、ご家族に掲載の許可を
いただきたいと連絡をしました。
お返事には「彼女の生きた証を残してくださり、
感謝の気持ちで一杯です」とありました。
ありがとうございます。
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◆執筆者プロフィール◆
佐藤三佳(さとうみか)
サイモントン認定スーパバイザー
ちょっと変わった管理栄養士
スポーツ栄養プランナー
アクセスコンシャスネス
バーズ・プラクティショナー
*ニックネーム:みかりん
*喜びリスト
きりんが大好き
旅先で動物園とお城に行く
難しいジグソーパズルをする
姪や甥と一緒にお酒を飲む
姪や甥の子ども達からのお友達認定
車を運転する1人の時間
ファイターズ全力応援
◇カウンセリング◇
【ひびきの杜ポポロ】
響きの杜クリニック(札幌市中央区)
【こころの相談室】
Counseling Room癒し
~Blissの保健室~
Bliss Tree 2階(札幌市清田区)
*ご自宅にも訪問します
https://www.simonton-sato.com/
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