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2020.2.1 | カテゴリ:ブログ

「ハプニングは必要なタイミングで起こった」

こんばんは。

札幌在住、認定カウンセラーの佐藤三佳です。

久しぶりの投稿になってしまいました。

 

今年の札幌は、とても雪の少ない冬です。

おかげで、雪まつりの雪像をつくるのに、

雪が足りないという状況です。

その上、冬にしては暖かい日が多く、

日中の気温がプラスの気温になると、

せっかく作った雪像は・・・

とけてしまう・・・。

 

生活するには、寒さが緩むのは

ありがたいことなのですが、

寒さが必要な方々もいるわけです。

 

今回は、年末におこった、

ちょっとしたハプニングについて

綴らせていただきます。

 

12月28日土曜日、

前日に仕事納めが終わり、

休日当番で働いていました。

私が働くのは、特別養護老人ホーム。

朝10時頃、突然火災報知器が作動しました。

「非常口はこちらです!非常口はこちらです!」

避難訓練の時にしか聞いたことがない音声と、

鳴り止まない、報知器の音に、

いったい、何が起こっているのか?

瞬時には理解できていませんでした。

 

ただ、もしも火災であったとしたら、

「火事です!火事です!○○で、火災を検知しました」

そんな放送のはずでした。

何がおこっているのでしょうか?

 

特別養護老人ホームという施設の特徴からか、

事務所の中に、

直接消防署につながる電話がついていて、

火災報知器が鳴った場合、

消防署から確認の電話が入るシステムになっています。

訓練で火災報知器を鳴らした時には、

その電話に対して「訓練です」と伝える訳ですが、

この場合は・・・

 

休日当番しかいない事務所、

消防署からの電話を、私がとりました。

消防署「どうしましたか?」

 私 「わかりません。非常ベルがとまり止まりません」

消防署「炎や煙は見えますか?」

 私 「見えません。焦げ臭い匂いもありません」

消防署「誤報かもしれませんが、とりあえずそちらに向かいます」

   「もしも、煙や炎が見えたら、改めて119番してください」

 私 「わかりました」

 

数分後、消防隊が到着しましたが、

火災報知器は鳴りっぱなしでした。

その後、警察の方もやってきました。

いったん音を止めても、また改めて鳴り出します。

消防隊も、原因がわからない様子。

火災ではないということはわかったのに、

報知器が止まらないのです。

 

警察官は、火災ではないことを確認できると、

早々にお帰りになりました。

消防隊の方は、スプリンクラー用のタンクの水量が減っていて

どこかで、スプリンクラーが使用されたということになっているようだ、

と言いました。

なぜ??

 

スプリンクラー用のタンクには、常時貯水されていますが、

水を循環させる機能がついているのだそうです。

しばらく調べてわかったのは、

スプリンクラーのタンクに水を入れるための管が、

詰まってしまったのだそうです。

水道水に含まれるカルキが長い間の貯まって、

管が詰まってしまった(開設から13年目)、

その結果、タンクの水が少なくなり、

スプリンクラーが作動して水を使った、という誤作動だったというのです。

その管を・・・カナヅチで叩いて、水を開通させたら、

報知器が鳴らなくなったのだそうです。

 

それにしても・・・

どうしてこのタイミングで起こるの?

そう思ってしまいました。

年末年始の休日体制に入った初日、

設備関係の職員はだれもいない、

その上、休日体制ならいるはずの守衛さんもいなかった午前中。

 

鳴り止まない、報知器と非常口の案内のアナウンスの中で

1時間もの間、事態の収束に格闘しながら、

私はため息交じりに動き続けていました。

本当の火事であったなら、入居している高齢者を

避難させる必要もあったのです。

報知器が鳴り止んで、やっとほっとしました。

 

この日、このハプニングを一緒に体験した

職員が安堵とともに言った言葉に、

納得しました。

「このメンバーの時でよかった」

休日当番、いつもより少ない人数で、

このハプニングに立ち向かっていた訳ですが、

みんなそれぞれに、解決に向けて働きました。

誰一人、誰かの指示を待つ人はいなかったのです。

「明日のメンツでは、こんなにうまくいかなかったかも」

そんな声も聞かれました。

慌てずに、自分のできることをそれぞれに行い、

お互いに状況を確認し合いながら、

消防隊がやってくるような非常事態に

最後には、原因の究明までをみんな行ったのです。

 

このタイミングでなかったら?

この非常事態が、もっと人数の少ない夜間に起こっていたら?

原因の究明ができずに終わっていたら?

考えるとぞっとしますが、

おそらくぎりぎりセーフになるようなタイミングで、

事態はおこったのだと考えると、

このタイミングでよかったのだ、と思うことができました。

 

報知器が鳴り響いたの原因の

スプリンクラーのタンクに水を配水する管については・・・

経年によるものとかたづけずに、

ちゃんと点検が必要なこともわかりました。

これも、必要なタイミングでおこったと捉えるべきなのでしょう。

何はともあれ、火災がおきていなくてよかった・・・

そんな昨年の勤務最終日の出来事でした。

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