佐藤三佳公式サイト

2020.7.2 | カテゴリ:ブログ

自分にエール


こんにちは。
サイモントン療法認定カウンセラーの佐藤三佳です。
私の住む札幌も、雨が続いてすっきりしない日が多いです。
北海道には、梅雨がないといわれていますが・・・
でも、ムシムシしている感じではなくて、
気温が上がらず寒い・・・
そんなお天気が続いています。
 
6月末に、管理栄養士として13年間働いた職場を辞めました。
新規開設の老人施設で、
全てがゼロからのスタートでした。
ユニットケアという、
従来よりも、家庭に近い環境の施設でした。
 
食事の提供もまた、
より家庭に近い形となっていて、
各ユニットでご飯を炊いたり、お味噌汁を温めたり・・・
介護職員さんにとっては、とても大変だったでしょう。
でも住人である高齢者の方々にとっては、
よかったのではないかと思います。
 
施設に入ったら、楽しみは食事しかないの・・
そんな言葉もよく聞きました。
 
私が一番に考えていたことは、
人生の大先輩である高齢者の方々が、
好きなものを食べて、ご機嫌に日々を過ごしてほしい
そんなことでした。
 
管理された献立は、エネルギーも
たんぱく質も、塩分も、脂質も、良いのかもしれません。
でも、100人分を作っている大量調理で、
味も薄いし、エネルギーにも上限があります。
全員の口に合わせることは不可能です。
また、個別対応には限界があります。
日々の食事は、決まってきてしまうので、
今まで好きだった物を食べる機会を持ってほしい、
そんな思いで、ご家族にも差し入れについては
賞味期限などに気をつけながらお願いしていました。
 
特別養護老人ホームは、『生活の場』なのです。
日々、楽しいことや嬉しいことに触れながら、
生活してほしいと思っていました。
ご家族が、持って来た手土産を一緒に食べることが、
高齢者の方々にとって最高に嬉しいことだったのではないかと思います。
そのためなら、施設から提供している食事が食べられなくたって・・
 
普通の栄養士にはなれない原因です。
「栄養価的にどうか?」と尋ねられることは、
私にとっては愚問でした。
好きな物を、ニコニコしながら食べることの方が
よっぽど身体に良いのではないか・・
身体に吸収されていくのではないか・・
いつもそんなことをイメージしていました。
 
退職することは、もうずいぶん前に決めていました。
私の場合、終わりを決めないと、いつまでも辞められない気がして、
年末には6月で辞めることを決めました。
アスリートが「今期限りで引退します」と宣言するのを聞き、
私もこの方法だ・・と思ったのです。
 
仕事ですから、それなりにストレスは貯まります。
長くいると、職場に対しての愛着もありました。
開設からいるとなると、なおさらだったのかもしれません。
どうしても「自分が頑張れば・・」という思いが強く、
無理をすることも多々ありました。
でも、それが当たり前になっていって、
周りもまたそうでした。
そうして、感謝も手助けも少なくなっているのを感じるようになりました。
 
このまま辞めていいのだろうか?
揺らぎはいっぱいありました。
特に「コロナ禍」で、
いろいろな事が今まで通りにいかなくなった時期には、
「こんな時に、私が辞めていいのだろうか」
そんな考えがムクムク沸いてきました。
 
苦しくても、まだがんばれるかもしれない・・と、
思ってしまいがちな性格です。
でも、本当に自分がやりたいことが出来ているのか?
という問いには、「いいえ」としか答えられず。
やりたいことを実現させて行くには、
余力が残っているうちに動き出すことなのだと思いました。
 
我慢しすぎるのをやめる。
欲しいものを欲しいと言ってもよい。
自分の好きな道に進んでもよい。
 
振り返れば、
楽しかったことも、嬉しかったことも、
悔しかったことも、悲しかったことも、
たくさんあった13年間でした。
よくやってきました。
ここでまた、私が成長できたのだと思います。
 
これからまた、新しいステージで、
私らしく進んでいきたいと思っております。
まずは、ちょっと休息しながら・・・。

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