佐藤三佳公式サイト

2015.3.1 | カテゴリ:ブログ

効果的なコミュニケーション

1616283_485114654931730_99253208_n[1]

こんにちは。
札幌在住のサイモントン療法認定カウンセラーの佐藤三佳です。
このサイトにお越しいただきありがとうございます。
 
もうすぐ、ひな祭りです。
幼いころは、七段飾りのひな人形が家に飾られていました。
姉が3月生まれだったので、
おひな様イコール姉のお誕生日という印象が強く、
ひな人形も、姉の物のイメージが強かったものです。
 
先日、特養で暮らす、ご婦人との
ひな人形の前での会話です。
「ひな祭りの歌知ってる?
 昔は、時期になると、どこででも聞こえてきたと思うのよ。
 でも、最近はテレビのコマーシャルからも
 聞こえてこないのよ」
確かに・・・そんな気がします。
 
「若い人は、ひな祭りの歌知らないんでしょう?」
いえいえ、そんなに若くもないですし、
『たのしいひな祭り』の歌、うたえます!
 
「どんな歌詞だったかしら?」
そのご婦人と、歌ってみました。
 
♪♪あかりをつけましょ ぼんぼりに~
 お花をあげましょ 桃のはな~♪♪
 
「橘(たちばな)・・・おひな様に飾るのって、橘じゃなかったかしら?」
そうそう・・・橘と桃のお花が、飾られてます。
 
♪♪お内裏さまとお雛様 二人並んですまし顔~
 お嫁にいらした姉様に よく似た官女のしろい顔~♪
 
「あら~そんな歌詞だったかしら?
 年をとると忘れちゃうのね」
「でも、歌が流れていたら覚えられるのに・・・。
 聞いてたら、3月3日には、ちゃんと歌えるのにね」
 
そんな言葉を聞いて、インターネットで、
『うれしいひな祭り』という歌の歌詞を調べてみました。
1番~4番まで、最後まで聞いたこともある、
歌ったこともある、内容でした。
 
歌詞を覚えたいというそのご婦人に、
プリントして渡してあげることは簡単です。
 
しかし・・・
そのご婦人のいるグループを担当している介護職員さんが、
3月3日に“みんなで歌うために歌詞カードをつくっている”ことを
私は知っていました。
さて、どうしましょうか・・・。
 
 
職員さんは、桃の節句にみんなに喜んでもらおうと、
歌詞カードをその日のために用意しています。
 
そのご婦人は、3月3日には
うろ覚えではなく、ちゃんと歌えるようになっていたい、
そう思っています。
 
このご婦人の今までの言動を考えると
『歌詞カード、先にくれておいたらよかったのに』
そんな発言が聞かれる予感がします。
コミュニケーションに暗雲の予感です。
 
相手によかれと思って始めたコミュニケーションのはずなのに、
相手の希望に沿っていなかった場合、
ちょっとしたミスコミュニケーションが起こります。
『こんなはずじゃなかったのに』
 
相手も喜んでくれて、自分も『よかったな』という気分になれるよう、
そういう上手なコミュニケーションがとりたいものです。
 
職員さんには、ご婦人と私の会話を伝え、
あらかじめ、歌詞を渡すことにしました。
 
春の弥生のそのよき日に、みんなが幸せな笑顔になりますように。
 

  • お問い合わせ お気軽にご質問ください
  • サイモントン療法協会 公式メールマガジン購読申込み

facebook

twitter